海外の旅この指とまれちょっとおじゃまします元気のでてくることばたち
知多の動植物雑記 原  穣
 本来なら、四月を迎え、知多半島の川沿いに咲く満開のサクラの花に魅せられて、「サクラ咲く」の言葉どおり、高校や大学、一般社会への入学・入社に「お目出とう、頑張ってネ」と言った言葉が交わされる日々であるのに、今回は少し遅れてしまい、花の咲く時季が済んでしまったロウバイの事である。
 先々月の菜の花以来、道端に咲く黄色い花を見る度に一端停止し、「葉のつけ根が茎を抱いているかナ?」なんて思いが頭の中をよぎり、つい、道端に止まっていたりした。
 でも、二月下旬ともなれば、畑地の菜の花に加えて、樹高二〜三メートルの小木に黄色い花が満開の木を、目にすることがある。
 ロウバイだな、きれいだな!と、また止まって眺め入り、写真を撮っている。
 ところが、行き付けの喫茶店の畑地に「中が茶色の花があるヨ」と教えられ、緑台の畑地へ出向けば、なるほど、畑地の崖っぷちに、小高木ながら、薄黄色の花びら。中心部が、褐色の花が咲いている(2)。これぞ正にロウバイだな、と思うことしきり。例によって例の如く、写真をパシャパシャと、撮っている。家へ帰り図鑑を見れば、原産地は中国で、江戸初期に渡来し、庭や公園に植えられたものだとか。
 花びらの外は黄色で、中心部が褐色(写真(2))で、梅のような花を咲かせている。名前は、梅に似たロウ細工のような花からとか、旧暦12月(ロウ月)に咲くからなどと言われている。
 写真(1)は、ソシンロウバイ。素は無地(白)、心は、まん中を意味するが、梨子ノ木の畑地に生える薄黄色の美しい花を知っている人は、誰もがロウバイと言っているが、本当の名はソシンロウバイです。理科の授業じゃあるまいしと言わないでネ。