海外の旅この指とまれちょっとおじゃまします元気のでてくることばたち
 このごろ、二毛作(一年に同じ耕地に二回別々の作物を作付けすること。たとえば、夏から秋に米を作り、その後、晩秋から春にかけて麦やなたねを栽培する)をする田圃が少なくなりました。だからか、田植えが五月の連休くらいから始まります。二毛作をしていたころは、六月、まさしく梅雨入りから田植えが始まっていました。家族総出、部落総出で田植えが行われていました。

 だから、この時期になると猫の手も借りたいほど忙しく、私の小中学校のころは一週間ほど農繁期という休みがありました。しかし、高度成長が始まったころから、その休みがなくなりました。
 代掻(しろかき)が終わり田植えが始まると、田植えの手伝いです。でも、その手伝いも長続きせず、カエル捕まえでした。水に浮いているカエルを捕まえては、そのカエルのしりに麦わらを差し込んで息を吹き、腹がはじけるくらいふくらませ、田圃に投げて浮かせて遊んだものです。
 また、おしりにわらをさしこんでおどらせて遊んだものでした。今思うと、カエルにとってはたいへん迷惑だったことでしょう。
 カエルつりもしました。竹さおに糸をたらし、ミミズをくくりつけてつります。カエルは動くものを捕まえる習性を利用して竹さおを少し動かします。えさに飛び付いてきます。飲み込むのを見計らってつりあげます。つりあげたカエルの大きさくらべをして遊んだのです。ミミズがいやなら、わたを丸めてくっつけてつる方法もあります。このときこそ、竹さおをうまく動かしましょう。
 とにかく、カエルにとってたいへんな目にあいます。ある地方では、「カエルの目玉にきゅうすえて、それでも飛ぶなら飛んでみろ」と、ひどい歌も伝わっています。カエルと遊んで、カエルが死にそうになると、カエルの葬式だと言って、オオバコやスイバの葉にカエルをくるんで土にうめたものでした。

 今では、畑の土を耕しているとカエルがよってくるので、罪ほろぼしと思い、ミミズやカナブンの幼虫を投げてやります。どこからともなくカエルが集まり、えさを奪い合って食べているのを見るとかわいくなります。