海外の旅この指とまれちょっとおじゃまします元気のでてくることばたち
紋付柴で遊ぼう

 川岸にある岩に登って深みのある水面に飛び込む水遊び。水しぶきが真夏の太陽に輝きながら飛び散る光景は夏の残像として、今も脳裏に焼き付いています。
 8月に入って、田舎では、7日が月遅れの七夕、そして、13日からのお盆。このあたりから、「エンコウがつべ(尻)を抜く」と言われ、だれも入らなくなります。静かになった田舎の川は、立秋の陽に光りながら流れるのです。
 飛び込む岩をよじ登っていく子にとってもう一つの楽しみがあったのです。それは「紋付柴」といって字が書ける葉っぱを取ってくることです。岩によじ登れる子への特権のようなものでこれを取っては飛込み、浮いた葉っぱを岩に登れない子に取らせるのです。
 この「紋付柴」こそ「はがきの木」といわれる「タラヨウ(モチノキ科モチノキ属)」なのです。この葉は厚くて大きく、20cm前後になります。葉の裏にとがったもので字を書くと、次第に黒く浮き上がる。そして、字が書けることから「はがきの木」と呼ばれるようになったそうです。そこで郵便局のシンボルツリーとなり、郵便局の前庭や通りの街路樹として植えられている所があります。
 私たちは、風呂をわかす手伝いをしながら、オキをあてて絵を描いて遊びました。風呂わかしのときの、退屈しのぎのひとこまだったのです。
 上記の写真は、「はがきの木」の裏面です。表面は「タイサンボク」のような光沢のある緑色をしています。