海外の旅この指とまれちょっとおじゃまします元気のでてくることばたち
 「三ちゃん農業」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
 この言葉は、度成長期に入った昭和三五年代になり農業の働き手(おとうちゃん)がサラリーマンになったり、出稼ぎに出たりするようになりました。あとに残された「おじいちゃん・おばあちゃん・おかあちゃん」が農業を行うことから、この三つの「ちゃん」をとって「三ちゃん農業」という言葉ができたのです。このころから、「お父さんの顔」、つまり「お父さんの仕事」がよくわからなくなったとも言われるようになりました。昭和四八年には、国会に「三ちゃん農業」のことが取り上げられました。この年の流行語となっています。
 自分たちの親の仕事をよく知ろうという学習をしたあとに書いてくれた作文を紹介します。

はたらきに行くお父さん
          T・I子
 うちのお父さんは、毎朝六時三〇分のころに家を出ていきます。わたしもお兄さんもまだねています。お父さんが朝早いのは、名古屋まで行くからです。
 会社は三びし重工という名前の工場です。
 お父さんの仕事は、ひこうきを作るところです。お父さんはひこうのどう体のところの仕事をしています。その工場は、作る物が大きいので、工場はとても広いです。
 食どうも三つにわかれています。お父さんたちは、その食どうでごはんを食べるのです。
 夕方の六時三〇分になると、「そろそろお父さんたちが電車に乗る時間だな」と思って、わたしはまっています。
 一日の仕事が終わって帰ってくる時間は八時です。駅までお母さんがむかえにいきます。

夜の家のようす
          S・Y子
 お母さんの食事のあとかたづけを見ていると、「お母さんはたいへんなんだな」と思います。「少しでも、お母さんをらくさせてたいな」と思ってときどき手つだってあげます。手つだってあげると、お母さんは、「Yちゃん、ありがとう」と、とてもうれしそうな顔をします。
 お母さんの仕事は、午前と、午後します。
 お父さんの仕事は、朝、昼、ばん、します。夕ごはんを食べてから、とてもはりきって仕事に行きます。