海外の旅この指とまれちょっとおじゃまします元気のでてくることばたち
常滑小学校「親と子の読書」

時には静かに読書を
          M・A女の母
 明治45年に発行された長塚節の「土」の序文を夏目漱石が書いている。その中で本書を自分の娘に読ませたいといっている。なぜかといえば、「何も考えずに暖かく成長した若い娘の起こす菩薩心や宗教は、みなこの暗い影の奥から射してくるのだと固く信じているからである」と。つまり漱石は、小作人という貧農が社会を測る尺度の基準であり、人間の原点であって、そこから射してくる影が人間形成に大きな影響を与えたのかもしれない。(月刊エコノミスト二月号、薄井清氏より借用)
 いま、若い人に菩薩心とか宗教とか、お笑い草かもしれないけど、これをやさしさとか、人を愛する心とかに置き換えて考えれば、本を読み感銘し思索することは、体験を併せてそれを培うこととなると考えます。
 私たちの青春時代は太平洋戦争時代の最中で、空襲の激しかった昭和19・20年時すべてのものに飢え渇いていた。その頃に読んだ本は、漱石、藤村、潤一郎、光太郎、E・ブロンテ、モーパッサン、リルケ等で全く戦争と関係のないものでした。新聞紙で表紙をカバーして順番に回し読み、入手方法は不明でしかも切れ間なく続きました。軍の統制のきびしかった時代に敵国の文学書はひそかに若い人たちに読まれていて、夢やなげきも語られていました。
 平和な現代でも、飢えの年代はきっと誰にもあるでしょう。その時、自分を満たしてくれるものは人により様々でも、時には静かに本を読んで、影の奥から射してくるものを見つめてほしいと思います。

班日記 1/11(火)
◎キング・キングちゃん
          S・M男
 一時間目、理科の時間に先生がみんなに「花だんへ行って虫をさがせ」といったから、みんなが花だんへ行って虫をさがしました。ぼくは、M君といっしょに土をほってさがしました。けれども見つかりませんでした。ほかの子は、ボールムシを見つけていました。クワガタ虫のよう虫を見つけた子もいました。