海外の旅この指とまれちょっとおじゃまします元気のでてくることばたち
 Tシャツにジーンズ、愛車の125CCのバイクで快適に現れた。モトクロス、ツーリングに出掛ける。華麗で、力強く頼もしく思えるが、素顔はごく身近にいる瞳をキラキラさせた女性であった。親近感のわく、カッコよさがある。
 彼女の工房は共同工房内の一室にある。陶芸歴は、まだ5年と浅い。趣味で始めたつもりの陶芸であったが、そのまま魅力に引き込まれ、いつしか24時間ずっーっと陶芸を考えている自分に気づいたと話す。なぜ、そこまで夢中にさせる魅力が陶芸にはあるのかと、意地悪な質問をぶつけてみたが、曖昧な返事で上手に交わされてしまった。私の想像をはるかに越えたものが、彼女の中に存在するのだろう。
 工房内の片隅に作品が陳列されていた。話題の作品が次々と登場してくる。興味深い。彼女の一番の自信作というオブジェは、美しい。なめらかな曲線は、女性ならではの繊細さを表現している。白化粧をしたカップや焼締めのビアカップも彼女の好きな作品という。白化粧をほどこしたカップを、ちゃめっ気たっぷりに「ウズウズカップ」と呼ぶ。「ウズウズ」とは、ペガサスをイメージしている。もう一つの焼締めのビアカップで乾杯してみようか。そんな気分にさせてくれる。シンプルだけれど、とても主張の強い作品だ。彼女の豊かな個性にじっくり向き合う。また、それで飲むビールも格別だろう。
 どこか控え目で、謙虚。パワフルに見える本当の姿を隠し、努力する。その生き方は、多くの女性に共感を得ることだろう。
 8月9日(土)〜19日(火)、ギャラリー共栄窯でOB展に出展する。
(赤井伸衣)