海外の旅この指とまれちょっとおじゃまします元気のでてくることばたち
浅井景子さん 陶芸家 浅井景子さん ちょっとおじゃまします
 新進陶芸家とでもいおうか。
 私の出逢う景子さんは、いつも笑顔で「こんにちは」と、挨拶をしてくる。そして、いつも背丈ほどのダンポールを、ひょいっと運んでいる。だから、ダイナミックで、とっても力持ちな女性という印象をもっていた。女性としては、嬉しくないレッテルを張っていたものだ。ひょんなことから話すようになり、はじめて知った景子さんの素顔は、今までの印象を吹き飛ばす、可愛らしい女件であった。
 景子さんは、現在のところ工房はもっていない。週4日、共栄窯セラミックアートスクールのアシスタントとして活躍し、教室のない時間に共栄窯で場所を提供してもらい、作陶をする。スタッフからは「景子ちゃん」と呼ばれ、信頼されている。
 自分にしかできない仕事をしたいという強い思いから、8年前、全くの素人は陶芸の世界に飛び込んだ。当時をドラマチックな出合いだったと、振り返る。全くの素人が、いきなり、先輩たちのアシスタントとして活躍するのだから、かなりの度胸だ。それとも、怖いもの知らずなのか?その貴子さんも着実に実力をつけ、認められる存在となっている。2002年「第6国際陶磁器展美濃」で入選している。
 赤と黒のコントラストのある個性的な壷は、エキゾチックな雰囲気を醸し出している。 「ビビットな赤も黒を人れることで、落ちつくんです」と、説明してくれる。それとは対照的に食材を引き立たせるために、わき役に回る皿。これら、2つの作品の劇的な違いが、なかなか楽しい。
 景子さんの作品は、強い主張があるのに、自然体で楽しめる。奇抜だが、違和感はない。おしつけがましくないなかに、個性が光る。いろいろな表情を見せてくれる。それが、景子さんの表現方法である。
 景子さんに「私色って、どんな色?」と聞くと、「う〜ん、自然に溶け込む色かなぁ」と答えてくれた。景子さんの感性に染まってみるのも、刺激的だ。
 常滑という土地柄で育った。「私という存在を土で表現したい。陶芸は、ずっーと続けていきたい」という。景丁さん色〈私色)の追求のため、今日もきっと、土と対話していることだろう。 
(赤井伸衣)