海外の旅この指とまれちょっとおじゃまします元気のでてくることばたち
牧島 亜由美さん ちょっとおじゃまします
 現在、共栄窯セラミックアートスクールで学ぶ生徒の中に、熱い視線を浴びている人がいる。
 「亜由ちゃん」。そんな愛称がよく似合う。彼女は人を不愉快にさせない、その笑顔に心地よさを感じる。そして、自然と私の笑顔も増してくる。彼女の笑顔は、人の心を引きつける。
 学生時代はデザインを学び、卒業後はパッケージデザイナーとして活躍した。パソコン上での仕事だった。そのためか、いつしか自分の手で温かみのある物を作りたいという思いが募り、陶芸の世界に飛び込んだという。そして、職人のロクロをひく姿が起爆剤となり、彼女の繊細な知性は陶芸に対する思いを一層強くし、情熱へと変化させていった。
 現在は、ひたすらロクロをひく毎日を送っている。地道に腕を磨き続ける姿は、ひたむきな努力家だ。唯一の作品が、『にんにくおばけ』と題した感性が豊かすぎる作品だ。白化粧をした手びねりのオブジェに「面白い」と、思わず言葉が出てしまった。カメラを向けると、『にんにくおばけ』をもってポーズをとってくれた。お茶目で微笑ましい、ハッピーでユーモアたっぷり。これも彼女の隠された魅力となって、私の心を打った。
 陶芸は、やればやるほど身につく。初心者の彼女であるが、面白さにハマってしまったようだ。常滑に来て、5ヶ月が過ぎた。2度のホームシックからも立ち直り、今は充実しているという。「常滑が好き、田舎が好き、海が好き」という。出身は神奈川県茅ヶ崎。「いずれは帰って、地元で活躍したい。そして、私の器で仲間をおもてなししたい」と、きっばりと答えてくれた。
(赤井伸衣)