海外の旅この指とまれちょっとおじゃまします元気のでてくることばたち
ちょっとおじゃまします
 竹内さんは陶芸家・山本宣光氏の内弟子として、5年間腕を磨いた。その後、独立。現在は茶道教室を開きながら、陶芸家としても活躍している。自宅には本格的な茶室があり、友人を招き、定期的にお茶会を開いている。招かれた友人は、まず、竹内さんの料理の腕前に驚く。自慢のこだわり食材で作る懐石は、一度いただいてみる価値ありと、友人の誰しもが絶賛するほどだという。海の幸、山の幸、新鮮な素材の料理がおいしい。
 竹内さんのお点前で、お抹茶をいただく。静かで、凛とした緊張感に包まれた茶室にお菓子が運ばれてくる。どんなお菓子なのだろうと急にドキドキしてきた。そして、思わずプッと笑ってしまった。抜群の美貌を誇る竹内さんの着物姿は密やかな美があるのに、運ばれてきたお菓子は大きな口を開けて、愛くるしい笑顔のカエルの砂糖菓子なのだから。遊び心や冒険心も、気の合う仲間であれば、茶道に欠かせない竹内さん流のスタイルなのかもしれない。好きなものには、とことんハマる、誰にもマネのできない自分だけのスタイルを持っていること、それが竹内さんの自慢でもあった。
 茶道教室では、生徒に正座する気持ちよさ、おもてなしの心、精神面を知ることを教えている。それが「私の義務」と竹内さんはいう。教室で使う道具を竹内さん自身が作ることもある。ハロウィンの季節であればハロウィンの香合であったり、2月であればハートの香合であったりと。奥深い茶道にも自然に溶け込めるように、オリジナリティーに富んだ作品を心掛けている。また、雛人形を1年を通して作陶している。お内裏さまとお雛さまの永遠のときめき感と笑顔を作品に閉じ込めることができるからという。
 今月11日(日)まで、ギャラリーセピカで「お雛さま百花展−女子十五陶房−」が開かれている。女性15名のグループ展で、陶人形作家の森遊子さんがプロデュースし、竹内さんも出展している。スイートな香りとチャーミングな色、爽やかな少女の雰囲気が溢れているグループ展である。
(赤井伸衣)