海外の旅この指とまれちょっとおじゃまします元気のでてくることばたち
ちょっとおじゃまします
 粘土は、いつでも好きだった。手をかければかけただけ、いとおしく思う。自由自在だ。そして、粘土は裏切ることがない。何故だろうか。粘土の塊に話しかけてみると、ワケもなく、気持ちにゆとりが生まれるのだ。粘土は、さまざまな形を作ってくれる。
 大学院を卒業し、やっぱり陶芸が好きで陶芸を始めた。自分の性格は気分屋で、あまのじゃく。そして人見知りと話す。今の環境が自分に合っているせいか、毎日がのびのびしているという。毎日が自分のペースで、人との縁に恵まれている。陶芸の先生とは、よく釣りに出掛ける。イカ釣りに、渡り蟹採りに、17時から出掛ける。
 ぼちぼち、グループ展や小ギャラリーなどでの活躍の場を増している。今は、急須を作ることに没頭している。気の利いた急須には、まだまだ程遠いような気がする。薪窯を使っての急須の美しさは、土や釉薬の色合いもあるけれども、燃えさかる炎に心の中にある情を重ねる。炎には、さまざまな色がある。だいだいであったり、赤であったり、青であったり。いろいろの色彩の炎で、さまざまな刺激を受ける。炎は急須が出来上がる過程で、一番の楽しみだという。そして、一個一個の急須にストーリーがあるのだと、いう。
 現在、先生の指導のもとで制作している。その先生の生きざまは、中川さんにとって夢のようなものだ。ずっと、先生の傍にいると、どこか羨ましさと、憧れの気持ちが湧く。それが原動力となるという。そして、時々、両親が常滑に遊びに来るから、本気でいい方向を目指して頑張らなくては…と、思う。
(赤井伸衣)